建造物の耐震性や耐震診断について

一般的な建物の構造には、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造があります。

現在の建築基準法では、国民の生命や財産の保護など、建築物に対する設備や構造などに対し最低基準が定められています。

そのためどのような構造の建物であっても、震度6強から震度7程度までの地震に耐えることができるよう基準が定められています。

日本では地震の起こる頻度が他国に比べても非常に多い国です。

地震に耐えうる構造であるかなど、建物の耐震性を強化することは極めて大切なことです

木造住宅では、他の建造物に比べて地震に弱いというイメージが強いですが、軽くてしなやかな木造の建物は、他と比べても揺れが小さくてすむという特徴があります。

建物を支える筋交いやバランスよく配置された耐力壁を使っているので、地震に耐えるよう頑丈に作られています。

鉄骨造の建物は、使われている鉄や鋼の粘りによって変形するため、地震のエネルギーを吸収しやすいという特徴があります。

そのため倒壊しにくく耐震性には優れていると言えます。

平成28年4月に発生した熊本地震では、多くの建物が倒壊し一部損壊しました。

旧耐震基準で建てられた古い家屋は特に大きな被害をうけたといいます。

何度も経験した地震災害の経験から、建物の耐震診断を行う事が重要視されるようになりました。

耐震診断とは既存の建物で古い基準で設計された耐震性能を十分に持っていない建物を、現行の構造基準で耐震の有無を確認する診断のことです。

建物の劣化が心配な方は、積極的に診断しておくことが肝心です。